熱帯魚を飼育し始めて20年近くになります。
色々な魚と巡り会い、様々な思いもしました。
その中でも特別の思いと感動をくれた魚がいます。
スキアエノクロミス・フライエリィ(通称アーリィ)
アフリカンシクリッドです。
雑誌で初めて見た時の驚きと興味はそれまで感じた事がありませんでした。
今までの熱帯魚らしからぬ深いメタリックブルーの体色。
先ずその色に一目惚れしてしまいました。
また、弱アルカリ性の水質でなければ飼えない事とマウスブルーダーである事も非常に興味をそそられました。
90cm水槽を早々にセッティングして、5cmほどのアーリィを複数購入し飼育をスタート。
レイアウトは弱アルカリと言う事もあり、水草は植えませんでしたが、隠れ家になるように石を工夫して組みました。
低床はサンゴなので白っぽくなり、アーリィの体色が一際引き立ち綺麗でした。
月日が過ぎ、大人になったアーリィがベアになり産卵しました。
そして、メスが口の中で孵化するまでの2~3週間、絶食状態で卵を守ります。
口をモゴモゴして新鮮な水を卵に当ててました。
エサが目の前に落ちて来ても絶対食べませんでした。
卵が孵化して稚魚が口から出られる頃には、メスのお腹はやせ細って凹んでるんです。
「命を削っている・・・」と思ったら愛おしくて愛おしくて。
本能とは言え過酷ですよね。
一息ついたメスには特別室で十分なケアと休息の時間を作ってあげたのは言うまでもありません。
動画はアーリィではありません。
一般的なマウスブルーの動画です。
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